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ニポポ代表理事ブログ---- 総合診療医を目指す皆さん、北海道の自然を満喫しながら研修をしてみませんか。
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2012年の北海道家庭医療フオーラムで亀田ファミリークリニック館山の岡田唯男氏の講演を拝聴した。

これからの医療に必要な医師の能力用
1.疾病負荷(disease burden)
・WHOのレポート
・死亡上位原因:悪性腫瘍、心疾患、脳血管疾患、自殺、肺炎である。
メタボリック・ドミノ:生活習慣、肥満、糖尿病、高血圧、喫煙、から疾病に向かう。
本当の死因:喫煙、不適切な食生活、アルコールである。40%に寄与。
   社会で必要なことは、非伝染性疾患の厳格な管理のできる医師。「効果的に健康な生活習慣を導き、維持できる医師」
がん検診の受診率は20%である。がん検診、癌予防接種は誰が勧めるのか?がん家族の検診は?
・障害上位原因:うつ病、虚血性心疾患、脳卒中、(女性では精神疾患が上位を占める)
ジェネラリストがメンタル・ヘルスを行う必要がある。
・健康の社会的決定因子
貧困、経済格差、友人のネットワーク、地域の犯罪率、失業率、(国保加入者の平均給与80万円、老人の医療費80万円)
・高齢化の穏やかな津波
2030年問題。在宅での看取り問題。47万に看とりの場所がない。日本の高齢化は特別である。老年症候群(認知症、転倒、失禁、うつ)
・複数の健康問題
聖路加病院では患者一人で4.6個の疾患を持ち、4.3科を受診する。当直をどうする。専門医では対応できない。ccb7c347.jpeg

2.プライマリ・ケアの原理 
・医療の窓口

・継続性
・包括性

・ケアの調整、連携
米国では家庭医がいなくなると58%無医地区が増える。
3.プライマリ・ケアのエビデンス
・医療費が33%安くなる。
・WHOはプライマリ・ケアの必要性を訴えている。
4.これから何をやっていかなければならないか
・源流を遡る医療(溺れる人を助けることも大事だが、川に落ちないように上流に橋を架けることの方が大事)
・『7つの習慣』という本の中で、第2領域という概念を紹介している。
第2領域:緊急ではないが重要な業務(慢性疾患、予防、増進、緩和ケア)をやらなければならない。「攻める家庭医療」を強調。2・3次予防から1次予防へ。
・総合医・家庭医は必要
・数が必要
・多くの人に役立つ医師になりましょう、という言葉で締めくくられた。(山本和利)
 

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北海道の地域医療を支える総合診療医の養成を目指す後期研修プログラム「ニポポ」を支える北海道プライマリ・ケアネットワーク代表理事のブログです。
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