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「PMRの診断と治療」
頚椎症の手術目的で入院した患者さんが、発熱と炎症反応があるため、手術が延期となった。病歴や身体所見からpolymyalgia rheumatica(PMR)を疑った。
たまたま目にした
・Helliwell T. et al. Diagnosis and management of polymyalgia rheumatic. British Journal of General Practice 2012;62:275-6.
を読んでみた。
– PMRは高齢者によく起こる炎症性リウマチ疾患である。
– 両肩の痛み、朝のこわばり、炎症反応陽性、ステロイド低用量で著効
英国人の生涯罹患率、女性:2.4%、男性:1.7%
診断
50歳以上の患者で、両側の肩や下肢の痛み、朝のこわばり、炎症反応陽性、が揃うと強く疑う。ただし、似たような症状を起こす疾患は少なくない。
・リウマチをはじめとする膠原病
・結核、細菌性心内膜炎などの感染症
・リンパ腫、多発性骨髄腫などの悪性疾患
・その他:内分泌疾患、薬剤性、パーキンソン病
治療
・プレドニン15mgで3週間、その後、12.5mgを3週間、10mgで4-6週間、その後、4-8週間ごとに1mg減量してゆく。
経過中は症状と赤沈、CRPでモニターしてゆく。
専門医に紹介した方がよい患者
非典型的様相
・60歳以下
・慢性の経過
・肩の症状がない
・炎症性のこわばりがない
・レッドフラッグ徴候(全身症状、体重減少、夜間痛、神経所見)
・末梢性関節炎、筋疾患、自己免疫反応
・著しい炎症反応
治療への反応
・著効しない
・プレドニンを減量できない
・再発する
・プレドニンが禁忌で使えない
・2年以上治療している
最近では赤沈を依頼する医師が少なくなったが、総合診療科では初診時に欠かせない検査である。
頚椎症の手術目的で入院した患者さんが、発熱と炎症反応があるため、手術が延期となった。病歴や身体所見からpolymyalgia rheumatica(PMR)を疑った。
たまたま目にした
・Helliwell T. et al. Diagnosis and management of polymyalgia rheumatic. British Journal of General Practice 2012;62:275-6.
を読んでみた。
– PMRは高齢者によく起こる炎症性リウマチ疾患である。
– 両肩の痛み、朝のこわばり、炎症反応陽性、ステロイド低用量で著効
英国人の生涯罹患率、女性:2.4%、男性:1.7%
診断
50歳以上の患者で、両側の肩や下肢の痛み、朝のこわばり、炎症反応陽性、が揃うと強く疑う。ただし、似たような症状を起こす疾患は少なくない。
・リウマチをはじめとする膠原病
・結核、細菌性心内膜炎などの感染症
・リンパ腫、多発性骨髄腫などの悪性疾患
・その他:内分泌疾患、薬剤性、パーキンソン病
治療
・プレドニン15mgで3週間、その後、12.5mgを3週間、10mgで4-6週間、その後、4-8週間ごとに1mg減量してゆく。
経過中は症状と赤沈、CRPでモニターしてゆく。
専門医に紹介した方がよい患者
非典型的様相
・60歳以下
・慢性の経過
・肩の症状がない
・炎症性のこわばりがない
・レッドフラッグ徴候(全身症状、体重減少、夜間痛、神経所見)
・末梢性関節炎、筋疾患、自己免疫反応
・著しい炎症反応
治療への反応
・著効しない
・プレドニンを減量できない
・再発する
・プレドニンが禁忌で使えない
・2年以上治療している
最近では赤沈を依頼する医師が少なくなったが、総合診療科では初診時に欠かせない検査である。
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プロフィール
北海道の地域医療を支える総合診療医の養成を目指す後期研修プログラム「ニポポ」を支える北海道プライマリ・ケアネットワーク代表理事のブログです。
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